SHOT SHOW 2016
ラスベガスで行われていたShot Show 2016を取材した動画の中にMysteryRanchを取材したものがありました。
CABINET PACK
先日からお伝えしているMysteryRanchの新Wildernessシリーズですが、CrewCabの後継と思われるCabinetがAmmoland.comで紹介されています。名称はやはりモンタナ州にある地名から。
PINTLER PACK
明けましておめでとうございます。
前回の記事では外観のイラストと、内部の写真のみでしたが今回は外観の写真が公開されています。
また、先代のLongbowとは異なりMetcalfなどと同様にOverloadシステムを搭載することが記されています。
フレームとパックの間に荷物を挟み込んで運搬できるOverloadシステムはこれまで軍用のOverload 3Zipなどで採用されており、パック内部に収納しきれない長尺かつ重量のある得物をフレーム(背中)に近い位置で保持できるため非常に有用な機能です。ハンティング業界でもこうしたパックに収まりきらない得物(獲物)を何とか運びたいという要望は強かったらしく、CrewCabやKingCab(CrewCabにLongbowをつけられるようにしたもので、販売されたのかは不明。)が考案され、Metcalfのように簡易的なOverloadシステムを採用したものが登場するに至りました。
今回発表されたPintlerはMetcalfより一回り小さいクラスのパックですが、3ZIPを採用しているために使い方はだいぶ異なってきます。Metcalfのメインコンパートメントは獲物を収納することを想定して簡素なただの袋になっており、空荷の状態ではペチャンコになることも売りのひとつです。一方のPintlerはメインコンパートメントに3ZIPを採用しており、機材など素早く取り出したいものを入れるようデザインされていて獲物を入れるようにはできていません。
ハンティングのことはよくわかりませんが、恐らく機材を一杯持ち歩いて中型の獲物を狙うハンター向けなのがPintlerで、機材は最小限で大物を狙うハンター向けがMetcalfやMarshallと言うように細かなニーズに対応しているものと思われます。
筆者は以前から日頃の旅行・出張にOverload 3ZIPを愛用していて、Overloadシステムはお土産や現地でゲットした「獲物」を運ぶのに重宝していたのですが、軍用のOverload 3ZIPはそれ自体が重く取り回しに苦労することもしばしば。今回発表されたPintlerは、新しいGuideLightFrameと併せて軽量かつOverloadシステム搭載モデルという魅力的な選択肢を与えてくれそうです。
3-ZIP プロトタイプ 2000年代初期?
年の瀬も迫り、16年度モデルが待ちきれない今日この頃いかがお過ごしでしょうか。
今回は久々に撮影の時間がとれましたので、私のMysteryRanchコレクションから奇妙なモデルをご紹介します。
【追記】新Wildernessシリーズについて
新しいハンティング用ラインナップであるWildernessシリーズについて見落としていた情報がありましたので、追記します。
Wildernessシリーズを構成するパックは以下の5つになるようです。ソースは前回と同じくAmmoLand.comから。
The Wilderness Series Lineup:
Marshall: The paragon, backcountry backpack
Metcalf: The king of hunting backpacks
Pintler: Streamlined, bowhunting backpack for overnight hunts
Cabinet: The day hunting pack that transforms
Scapegoat: An agile hunting daypack for carrying core gear
鑑だの王者だの洗練されただの、抽象的な説明が並びますがこれを見る限り前回のMarshall、MetcalfとScapegoatの3つの他にPintlerとCabinetというモデルが用意されていることが分かります。
さらに某所ではPintlerがLongbow、CabinetがCrewCabとそれぞれ同等品として紹介されていたことから新しいハンティングシリーズを立ち上げるにあたって製品の命名ルールを統一することにしたようです(ちなみにピントラーもキャビネットもモンタナ州にある山や麓の荒野の名前)。
現在のところ、この2つの製品が名称変更のみに止まるのかデザインにアップデートがあるのかは判りませんが、DragonSlayerはディスコンとなり、全く新しいデザインのScapegoatに役目が引き継がれるようです。
追記
Pintlerのものと思われる画像が某所に紹介されていました。
画像を見る限り、現行Longbowとの違いはサイドポケットの追加などマイナーなものに止まるようです。
Cabinetについても画像を見つけ次第こちらで紹介したいと思います。
THE NEW METCALF PACK & SCAPEGOAT PACK
先日お伝えした2016年度のハンティング用モデルの詳細がこれまたAmmoland.comから紹介されています。
ひとつは超高機能ズタ袋ことMetcalfのマイナーアップデート版。もうひとつは前回の記事で言及した、シンガポールでの製品発表会の写真に写り込んでいた謎のモデルです。
記事によれば、この謎のモデルはScapegoat:スケープゴートという35Lクラスの製品で、現行のDragonslayerを補完するデイパックという位置付けのようです。スケープゴートというと生贄のことですが、俺は熊に喰われる生贄よ、という自虐的なネタではなくMetcalfと同様に地元モンタナ州西部にあるスケープゴート山や麓のスケープゴート荒野からきているものと思われます。
これで既に存在が判明しているTeraplane+Metcalfな長距離用のMarshallと、新設計のMetcalf、Scapegoatと新世代のハンティングラインが出そろった形となります。CrewcabやDragonslayer、Longbowなどの現行ラインも発表会のスライドで紹介されていることから引き続き供給されるものと思われます。(それぞれモデルチェンジされることが判明)
これらの2016年度版ハンティングシリーズ(ワルダネスシリーズ)は特にアナウンス無しに段階的に出荷されているようで、幾つかのサイトで既に販売されているのが確認できます。
某所で紹介されていたScapegoat。
この時点では情報が無かったため他社製品を誤って掲載しているのかと思っていました。以前バックカントリースキーヤー向けに開発されていたFUZE(SaddlePeakとは異なるデザインのもの)というモデルに似た馬蹄形の開口部が確認できます。
上記のショップではDragonslayerと混同していると思われる記述があり、注文してもどっちが届くのか分からないという有様でした(汗)。サイズ的にScapegoatと競合するため、もしかしたら近いうちにDragonslayerは廃盤になるのかもしれません。
ハンティングシリーズでは唯一Dragonslayerのみが日本で販売されていますが、Scapegoatはサイズからいっても今後日本で販売される可能性もゼロではなさそうです。