GUIDE LIGHTE FRAME が照らす明るい未来
あ、軽い(明るい)(爆
Wildernessシリーズ向けに発表されていたGuideLightFrame(以下GLF)。
国内でもA&Fが正式に取り扱うとのことで、お店によっては既に販売されているかもしれません。
今回はこれまでのNICEシリーズとの互換性も含めて紹介したいと思います。
↓これまでの経緯については以下参照。
◯NICEフレームとの違い
まずは従来のNICEフレームとの比較。
まず目を引くのは上部に突出した部分。
これは、従来LiftKitとして別パーツで提供されていたものが標準装備(取り外し不可)となったものです。
このパーツのおかげでフレームに使用するパックの高さに依らず、常に理想的なリフターストラップの角度を維持できるという物。
このリフターストラップはショルダースタビライザーや、マジックストラップ等の呼び名があるらしく、根拠はよく分かりませんが水平に対して45度の角度に設定するのが理想的なんだそうです。
フレーム本体はNICEフレームに比べて貼り布がなくスカスカで、前述のリフターが標準装備された影響かこれまで「田」の字に組まれていたグラスファイバーの骨格は中央にある縦の棒が2本になっています。
一方で骨格一本一本はNICEフレームに比べて細くなっています。
ストラップ類は必要最低限に減らされており、これまで何に使うのかよくわからなかったフレーム左右上端のバックルがオミットされた他、下端から伸びるストラップについているサイドリリースバックルが2個から1個に減らされています。
また、フレーム中央およびリフターストラップのバックルもサイドリリース式からラダーロック式に変更されています。
ハーネス周辺について。
ヨークはチェストチェストストラップが新型になった以外に特に変更点はありません。
ウェストベルトは新しい設計が採用されており、これまでのウェストベルト用オプションは使えそうにありません。
ウェストベルトは従来の後方に引いて締めるタイプから前方に引いて締めるタイプに変更されていて、操作性は良好です。
締め方の変更に伴ってバックルは調節機能のない簡素なものに変更されています。
ただ、このバックルはあまりに小さいので保持する部分が少なくカチッと合わせる時に指を挟みそうになります。
経験者はご存知だと思いますが、サイドリリースバックルに指を挟むと結構痛いんですよね、、。
もっと保持できる部分の大きいバックルにして欲しかった、、、。
重量はNICEフレームが約2.4kgなのに対して、GLFは約1.4kgと1kg近くも軽量です。
MysteryRanch、本当によく頑張ったと思います。
◯NICEシリーズとの互換性
GLFは今の所単体での販売はされていませんが、我々MR製品を愛でているだけの一般人にとってはNICEフレームに替わる非常に魅力的な商品です。フレームが軽くなったとなれば、これまで諦めかけていた「ミリタリーパックで山行」も夢ではないかも知れません(苦笑
そんな諸兄は当然、「これまでのNICEシリーズと互換性はあるのか?」という疑問をお持ちだと思います。
というわけで、参考までに手持ちのNICEシリーズをGLFに付けてみました。
まずはOverload 3ZIP。
Overloadシステムの取り付けでいきなりつまずくorz
しばし思案し、、、
ウェブキーパーを外してこんな感じに装着。
奥の様にバックル自体外しちゃってもいいと思います。
次にリフターストラップをバックルから外します。
ここは従来通りサイドリリース式で良かったんじゃないかな、、結構面倒です。
グサッと刺し込んで、
サイドとボトムのコンプレッションをそれぞれ固定して完成!
全く違和感無しです。
Overloadシステムも問題なく使えます。
リフターのおかげでパックの安定感も良好。
もういっちょおまけにRATSパック。
一見問題ない様ですが、、
GLFの下端のストラップには1つしかサイドリリースバックル(オス)がないので、2つあるRATSパックの「受け」のどちらに接続するか悩ましいところ。
近い方に付ければRATSパックの安定性は増しますが、ボトムコンプレッションやボトムへの荷物の装着ができなくなります。
逆に遠い方に付ければRATSパックは左右に揺れてしまいます。
この問題は、似た様な他のNICEシリーズパックのでも起こりうるでしょうし、DayPackLidを使用したい時にもバックルの不足が生じることになります。 こうした不足を補うためにはサイドリリースバックルをどこかから移植する他なく、ちょっと手間かも知れません。
以上、GLFの特徴と互換性について簡単にご紹介しました。
参考にして頂ければと思います。
MysteryRanch GuideLightFrame: ☆(単体購入は不可?)
☆☆☆☆☆ 情報が乏しく、モデル名・使用用途が不詳な物。
☆☆☆☆ カタログに記載はないが、ネット上に情報のある物。
☆☆☆ 過去カタログに記載されていたが廃盤となった物。
☆☆ 現行品だが国内での入手が難しい物。
☆ 正規取扱店で入手が可能な物。
★ 別注・限定品。