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MYSTERY RANCH Maniac

ミステリーランチの研究ブログ

CREW CAB 亜種 "NICE MTGR"? その2

CREW CAB MTGR REVIEW

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前々回紹介した、謎のモデルについて詳細を紹介します。

 

 

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カタログには掲載されていないレアモデルですが、CrewCabをベースにしたモデルであることがわかっています。
後述しますが、専用のDaypack Lidが付属します。

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巨大な印象を受ける正面観に比べて側面観は非常にスマートで、CrewCabに似た印象です。

 

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Daypack Lidを外したところ。
一見して、CrewCabとは似つかない特殊な外見です。

このモデルは横幅が広くとられており、約37cm(底部では43cm)とCrewCabと比べて15cm以上ワイドに作られています。

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本来ひとつのメインコンパートメントは上下に分断され、2つのポケットに改めらています。背面側にはクッション性がありますが、蓋側にはありません。

CrewCabのメインコンパートメントの使いにくさについては前に言及しましたが、現行品でも変更がないことを考えれば明らかに意味ありげな構造です。

 

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各部を展開したところ。

全体の横幅が増えてるにも関わらずサイドポケットはより幅広に作られており、写真のように折り畳むと干渉してしまいます。サイドポケットどうしをバックルで固定するのは手が入らないため難しく、折り畳んでの運用は度外視されている感じです。

また、ハイドレーション用のサブコンパートメントはこのモデルではオミットされています。

 

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左右のサブコンパートメント内部には4つのポケットが設けられていて、コンパートメント全体はクッションで守られています。

THORでもみられたように、軍用品でクッションに包むものといえばバッテリーです。ポケットのサイズからも14Vの軍用バッテリー、BA 5590を収納するスペースと思われ、左右で8個ものバッテリーを運搬できることになります。

 

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タグによると、2014年1月製造のアメリカ製。
BN#には"MTGR"の文字が見えます。

 

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DaypackLidも特別な形状をしています。

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2つのコンパートメントのうちひとつがクッション性のあるポケットになっており、何らかの電子機器を収納するスペースのようです。写真では分かりにくいですが、蓋と底部にウレタン材が入っています。サイズ的にバッテリーではなさそうですが、、。

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もう片方のコンパートメントは通常のDaypackLidと変わらない構造です。

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こちらは2013年12月製で、本体より若干早く製造されたようです。BN#には"MTDL"と書かれています。"DL"はDaypack Lidのことと思われます。

 

 

このモデルの正式名称は不明ですが、タグにみられた"MTGR"で検索をしてみると、クローラー式ロボットが多数ヒットしました。

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MTGR ISR | Roboteam

 

MTGR(Micro Tactical Ground Robot)はイスラエルのRoboteamが開発した遠隔操作ロボットで、クローラーの外側に装備された補助クローラーで階段などの段差を走破できる性能があるとされています。軍事情報サイトによれば、このMTGRを米軍が2013年より調達・試験運用を開始しているとのこと。

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そして驚く事に、MTGRの紹介動画中にCrewCabが登場するのです!

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さすがはCrewCabですが、なんだか無理矢理感が半端ありません。

それもそのはず、幅36.8cmのMTGRに対してCrewCabは30cm程しか幅がありません。そのためサイドポケットが写真のように押しのけられてしまうのです。

そして、MTGR上部に搭載されるカメラやアームの出っ張りのためにCrewCabのメインコンパートメントが「く」の字に曲がってしまっています。

 

既にお気づきかと思いますが、今回紹介したバックパックは製造された時期的にみてこのMTGRを運搬する為に改良したCrewCab、NICE MTGR(仮称)ということで間違いなさそうです。

拡大された横幅37cmはMTGRの横幅に合致しますし、使用するバッテリーも軍用のBA 5590バッテリーでサイドポケットに収納することができます。バッテリー1個で2-4時間、コントローラーは3-6時間駆動するようなので、運搬可能なバッテリー(8+本体1個+コントローラー1個)で最長24時間も運用することができます!

そして、最大の謎だった2つに分断されたメインコンパートメントはMTGRの出っ張りに合わせるための構造だということが分かりました。2気室に分けることで、コンパートメントが折り曲げられず、有効に利用することができます。

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ちなみにDaypackLidのクッション性があるコンパートメントにはMTGRのコントローラー、ROCU-7を収納するものと思われます。

作戦地域に到着したらMTGRとDaypackLidだけ持って移動すればいいわけですから、便利ですよね。

 

さんざん考察してきましたが、実はRoboteamのサイトに決定的な画像がありました。

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見事に今回のバックパックですw しかしものすごいボリューム感ですねw

そしてタグがついたままという、、、。

 

 

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写真ではDaypack Lidが重なってよくわからないので、MTGRに近いサイズの箱を利用して撮影してみました。重ねた箱に併せてコンパートメントが「く」の字に折れているのが分かると思います。このように折れ曲がっても2つのポケットは問題なく利用することができます。

 

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Daypack Lidを装着したところ。
絶妙なサイズでポケットへの干渉が起こらないようにしてあります。

 

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今回紹介したNICE MTGR(仮称)はリモコン式ロボットMTGRを運搬することに特化したモデルであることが判明しました。

専用モデルとはいえ、CrewCabの構造を踏襲しているため汎用性は高くむしろCrewCabでは運搬が難しかった高さのある段ボール箱等にも対応する部分が優秀な所です。

ただし、日本人の平均肩幅を超える横幅はトレイルならまだしも公共交通機関を用いる旅には不向きかと思われます。